Chillmeout Diary

一日じゅう家にこもって仕事。

食料庫が尽きてきたけど、寒くて外に買い物に出る気がしないので、手持ちの材料を検討した結果、オニオン・グラタン・スープを作ることに決定。

仕上がりの期待に胸をふくらませながら、いそいそと辛抱づよく玉ねぎを炒め、最後はオーブンで。
と、まではいいが…

グリュイエールが足りなかったので、余っていたブルーチーズを少し入れたら、しょっぱかった。

失敗。

食べながら気づいたけど、たしか、以前も一度、同じような失敗をしたことがあるような気がする。何となく舌が覚えている。
やっぱりチーズなら何でもいいというものではない。
こうやって書きとめておけば、もう失敗しないでしょう。

まあ、しょっぱい点を除けば、それなりにおいしく食べたけど。

ちょっとしたひとつのミスも許されないおそろしく気を使う仕事。

その成否に、これまでの3ヶ月の準備が報われるかどうか、そしてこの先半年の予定もかかっている。

朝からぶっとおしで2時ごろやっと終って、昼食をとったら、頭はほとんどふぬけのようになって、午後の残りはルーチンをこなすために、手だけが動いているという感じだった。

昔の仲間との約束で、渋谷の少しはずれた場所にあるおそば屋さんで3人で歓談、密談、漫談。午前と午後の波のせいで、しばらく話のテンポについていけなかったが、やっぱり気のしれた仲間との話はいいもの。すっかりペースを取り戻すことができた。

最後は隠れ家風バーへ。
3年以上ぶりだが何も変っていない。
このメンバーでここで飲むのは10年ぶりくらいのはずで、思わずタイムスリップした感じ。
ぼそぼそと話しながら、今朝のあのはりつめた時間が、違う世界のことにに属しているように感じられ、はじめて達成感のようなものがじわりと胸の中にやってきた。

めんどうだからその話は他の2人はしなかった。

ずっといい天気に恵まれていたと思ったら、ひさびさに朝からずっと雨。そして寒い!

しかもこんな日にかぎって、よそのオフィスでの打合せの予定が入っていたりして。雨の中を駅から急いで歩いてKさんのオフィスについたら、Kさんがおいしいコーヒーを入れてくれた。

彼女のいれるコーヒーはいつもおいしい。こういう時は特に身にしみる。前にお世辞でなく、なんでおいしいんですか? って聞いたら、結局豆の選びかたと新鮮さだという。当然一回一回挽いている。何も特別のことではなく、おいしいコーヒーを入れるための基本といえば基本だけど、少人数のオフィスとはいえ、仕事の場でこれを維持するのは、なかなかできるものではない。

Kさんのオフィスが特に余裕しゃくしゃくかというと、そうでもなく、他なみに、いや他よりめまぐるしく仕事が回転している。

忙しい中のこのちょっとしたプラスアルのこだわりが、人の身にしみる結果を生むというのが、彼らの仕事のできにも出ている気がする。